壁と鍵

あ… どうも、ご無沙汰してます。

(待っていてくれた方、申し訳ない。)

前回の投稿からだいぶ経ちますが、

僕は変わらず鶴岡で畑をやっています。

6月1日にこっちに来たので、そろそろ半年ですね。

思い返せば、鶴岡に来てからの最初の二ヶ月は住む部屋がなく、畑に寝泊まりしながら暮らしていました。

もうかなり前のことですが、8月の上旬に部屋をいただけることになり、ひさしぶりに壁に囲まれた自由空間を手に入れました。

ここに住んでた。

部屋をいただいたことで、それまでとは生活が一変しました。

具体的には、

・誰にも邪魔をされない(畑にいた時は、人、猫、蚊、蛙、蜂などの生き物に睡眠やご飯などをよく邪魔されていた)。

・クーラー、洗濯機、シャワーがある。

・お湯が出る。

・靴が脱げる。

・物をその辺に置いといても汚れない。

・自分の時間が増えた(特に睡眠)。

・戸締まりをしないといけない(8月はよく鍵をなくしていた)。

・朝のルーティーンの中に『畑に行く』という行動(概念?)が追加された。

などなど。

だいぶ慣れ始めてきた

二ヶ月間の非日常的な日常に別れを告げ、

晴れて

今まであたりまえだと感じていた、普通の(寝起きに鼠の頭を見ることのない)生活に戻りました。

俺がいなくなってから彼がよくここにいる

二ヶ月間のビニールハウス暮らしから普通のアパート暮らしに変わって色々変わりましたが、何がそんなに違うのか考えてみました。

まずは設備。

言わずもがな。部屋にはテレビまである。

日曜日の楽しみはグランメゾン東京。

そして距離。

畑とアパートが離れた場所にあるというのはもちろん、人との距離、天気との距離、動物との距離も変わったし、心の距離も変わったと思う。

より文明人ぽくなった。

外の光や音は、部屋にはあまり入ってこないし、人や動物もあまり干渉してこない。

植物のことを気にせずに夜中まで電気をつけることもできるようになったし、裸を人に見られる心配もしなくてよくなった。

生活リズムも変わりました。

畑にいた時は、朝6時には朝日が左から登ってきて9時を過ぎると寝袋にいれないほど暑くなるし、人は来るし、車はうるさいから今より早起きだったけど、今はその気になれば一日中布団でごろごろしていられる。

畑仕事の後は、水浴びするか温泉に行って、お昼のまかないの残りを食べて、ノートとって、動画見て、夜の畑をぶらぶらして、暇になって寝てたのが、今は、帰って風呂入ったらずっと布団の上で過ごしている。

不便なことも多かったけど、畑にいた時の方が暇がたくさんあったように思う。

後は、体調とか、衛生面。物の管理。食事。etc.

環境が変われば 生活が変わり、

生活が変われば 身体が変わり、

身体が変われば 思考が変わる。

環境の変化が自分にどんな影響を与えているか観察するとてもいい機会だった今回の引っ越しは、これまでの引っ越しの中でもかなり学びの多いものでした。

(今回書かなかったことも気が向いたら書きます)

畑に住んでた時は、なんであんなに元気だったのか今となってはわからない。

夏前の割と過ごしやすい時期だったけど、我ながら二ヶ月間よくやったなぁと思う。

めんどくさいことも多かったけど、生活がシンプルで自由だったし、毎日が濃くて面白かった。

鍵をかければ安心できるし、壁の中は居心地がいい。

けど、たまに畑にいた時の自由な感じが恋しくなる。

鍵と壁。

自分の中のそれは

いつでも開けられるようにしておきたいと思う。

布団サイコー ٩( ᐛ )و

壁と鍵」に1件のコメントがあります

  1. 生きとったんかワレェ!

    布団先輩流石っす。
    ここまで陥落させるの素晴らしいですね。
    冬の一番の敵は布団で間違いないね。

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