ここから北へ北へとすすんでいったある南の島に、たいへん頭の良い、ばかな男がすんでいた。ある朝男が目を覚ますと、そとはたいへんいいお天気で雨がざあざあ降っていた。
これは、僕が昔好きだった『あくびが出るほどおもしろい話』の冒頭です。この話は、始めから終わりまでずっとあべこべなまま話が進んでいきます。でも僕は、「そとはたいへんいいお天気で雨がざあざあ降っていた」の部分は間違ってはいないように感じていました。いまでもそう思っています。
いい天気かどうかはその人の気持ち次第だと思うからです。
雨の日でも、風の日でも、雪の日でも、「いい天気だなぁ」って言ってみる。そうするとその日一日が楽しく過ごせる気がする。そんな気がしませんか?
僕は、雨の日が好きです。
雨の日はゆったりと過ごしたい気分になります。
雨の日にお出かけも楽しいですが、
雨の日は一日、家の中でだらだら過ごすのが僕の理想です。
朝ちょっと寝坊して起きて、
清志郎をかけながらお茶かコーヒーをいれて、
朝ご飯を食べながら予定を立て直して、
雨音をききながら本を読んだり外を眺めたりして過ごしたい。
「雨があがったらどっかに遊びに行こうよ」って友達に電話しながら虹が架かるのをまったり、今日サボった分、明日から大変になるなって思いながらぼーっとしたりしながら煙草をのんだりして夜が来るのを待って、結局今日もやらなかった洗濯物のことを想いながら早めに布団に入る。
そんなことができる生き方がしたいなぁ。
最近は雨の日が多いので、外の畑にはあまり行けていません。苗たちは大丈夫かなぁ?農業は自然相手。朝起きてみないと今日なにするかが決められません。晴れの日は日中日陰でだらだらして、雨の日はハウスの中でポット苗の準備とかをしています。
毎日、決められた時間に学校や会社に行って、1ヶ月以上も前に決められた「今日やるべきこと」をやる人たちはすごいなーと、心の底から思います。
でも、ほんとにそれが大切なの?
僕は、その日の天気とか自分の気持ちとかをもっと大切にしたいなー